強みとなる認定看護師の資格

看護師として働くにあたって強みになるスキルの1つに、認定看護師の資格があります。
認定看護師とは日本看護協会が1995年に設けた資格で、救急や訪問などの特定の分野において熟練した技術と知識を持っている看護師に与えられます。
その分野は21に分かれており、感染管理分野の取得者が最も多く、次に皮膚・排泄ケア分野が続きます。
最も人数が少ないのは、不妊症看護分野です。
要するに、ある特定の分野に特化しているのが認定看護師となります。

この資格を持っていると、他の看護師に指導ができたり、昇進につながる可能性があります。
実際に、認定看護師の資格を取得した人の10%が、スタッフから主任に昇進したというデータがあります。
また、夜勤などの負担が減る場合もあります。
これは、認定看護師が他部署の指導をしたり外来の相談窓口の担当になったりなど、幅広い活動を任されるようになるためです。
ただし、全ての病院で夜勤の負担軽減を行っているわけではありません。
逆に、資格手当を付与されたうえで夜勤が減ったとしても、トータルで考えると以前よりも収入が減る場合もあるので注意しましょう。

認定看護師の資格を持っているのは、2018年時点で1万8700人ほどになります。
看護師よりも収入の高い助産師の数が3万6000人程度なので、助産師よりも希少性がある資格です。

認定看護師の資格を取得するためには、看護師としての実務経験が5年以上あり、そのうち3年以上は専門分野で看護をしている必要があります。
さらに認定看護師教育課程で半年間勉強することで、認定看護師認定審査の受験資格を得られます。
そして認定審査に合格すると、認定看護師になれます。